合繊メーカーがとった戦略は、中間業者を通すのではなく、自らが全面に出て企画・販売に携わる直販だった。チョップ離れと意識の変化を背景に、合繊メーカーが自社ブランド(チョップ)素材をSPAに直接納入したり、アパレルメーカーとのコラボレーション(協働)が必然性をもって登場した。産地のテキスタイルメーカーが服地卸を跳び越して、アパレルメーカーに直接販売する。賃加工主体であった染色・整理業者が加工技術をベースにしたコンバータ(卸業)に変身し、自ら素材を販売するなど、素材メーカーから製織・編立、染色・整理、後加工、産元問屋、服地卸にまで及ぶ一連の分業の仕組みが崩れ、今や、アパレルメーカーや小売店に対する素材供給元として、あるいは製品供給元として、各段階の業種が横一線で直取引の競争を巻き起こし、流通構造の変革は劇的に進んでいる。