日本法人のナイキジャパンの業績は公表されていないが、社会現象にもなった「エアーマックス」「エアジョーダン」などのスニーカー人気をそのまま反映しており、97年5月期売上高でほぼ倍増の約700億円(そのうちシューズの売り上げは65%)に達し、シューズの販売数量も650万足を突破したと推定される。同社は「グローバル化を進めるうえで、最も重要なアジア太平洋地域の拠点」(フイリップ・ナイト会長兼CEO)として対日市場拡大策を本格化。年四回の商品企画やフューチャー・オーダー・システム(完全買い取り契約のもと、半年先の小売店の品揃え計画をきめ細かく決める制度)など米国本社と同じビジネス手法を日本にも取り入れ、シェア拡大に成功した。これは、日本のスポーツ用品業界が「グローバル化」の流れに巻き込まれつつあり、日本企業といえども、世界を視野に入れた戦略を構築しなければ生き残れないことを示している。