マンションでは、建物の重さを支えるため、杭を安定した地盤(支持層)まで打ち込む「杭工法」が多く用いられています。しかし、この工事がずさんだと、何年か経つうちに沈下してしまうことがあります。阪神大震災では、地盤の弱い地域に建てられたマンションが「液状化現象」によって倒壊した例がありました。また、地震がないのに沈下が進み、ずれる力で給排水管が突然破断してしまったり、建物のアプローチ部分に段差が生じて数年ごとに階段を積み増すなどという例もあります。地盤の弱い崖のそばに建っているマンションでは、大雨で崖崩れに巻き込まれ、一部の化戸が土砂に埋まってしまうという事故も起きています。このマンションでは、しばらく生活できないほどの大きな被害を受けました。すなわち、建物が建っている場所だけでなく、その周囲を調べることも大切であるといえます。