マスメディア的な音楽試聴スタイル

2010-12-20

イーノの娘だもの耳の中では、そうやって古い音も新しい音も、フラットに聞こえているのです。一九六〇年代の古い口ックからゼロ年代の新しいポイフミュージックまでか同じ地平線の上に見えていて、その並び順は「自分が気持ちょいと感じるかどうか」「友人が『この曲凄いよ』と紹介してくれた」といった文脈の中に存在しています。そこには、「昔の音楽は昔の音楽として聴く」「新しい音楽だからとりあえず聴いておこう」といった従来の文脈は意味をなくしてしまっています。つまりここで起きているのは、新譜やミリオンセラー、ランキングを中心としたマスメディア的な音楽試聴スタイルは徐々に衰退し、「いつでも自分の好きな音楽を好きなように聴く」という方向へとアンビエント化か進んでいるということなのです。