東京、銀座の『わしたショップ』では毎日のように島豆腐とゆし豆腐を空輸するようになったが、沖縄に比べるとかなりいい値がつけられている。それならばと、沖縄からの帰りに島豆腐を買っていくことを試みることにした。島豆腐ひとつ買ってかえるのに、「試みる」とは大仰なことだとお思いかもしれないが、これがなかなかやっかいなのである。沖縄は冬が短い。「ムーチー」と呼ばれる大寒(旧暦12月8日)を挟んで1〜2ヵ月は「沖縄もけっこう寒いじゃん」と感じる時期もあるが、4月に入ればもう半そでを着ている人も多くなる。ムーチー近くなら、夕方に島豆腐を買って、そのまま内地に持ちかえり、その日の夜に食べるのにはなんとか支障がない。が、ちょっと暖かくなるともう、島豆腐をそのまま持ちかえるのは難しくなる。帰宅して袋からとりだすと、せっかくの島豆腐が酸っぱい匂いを放ちはじめているのだ……。以上のような、本場の沖縄料理を沖縄旅行の際には食べつくしてもらいたい。