私は一九九一年にジョグジャカルタに三ヵ月住んだことがある。郊外で昼食を食べていたときに、川で遊んでいる子どもたちにバハサ・インドネシア語で聞いた。「バハサ・インドネシア語を話しますか?」。子どもたちの答えはノーである。「ノー」はかろうじてバハサ・インドネシア語でいえるが、それ以上は駄目である。私たちが交流する学者は英語、要するに三番目の言語を使っているのである。インドのタミール・ナドゥ州でも同じである。幼時はタミール語、小学校からヒンズー語と英語(両方とも公用語)になる。世界の半数以上の人にとって英語は三番目の言語だが、日本人にとっては二番目である。二番目の英語でピーピー言うなといいたい。