玄関の靴がそろっていない家の子どもは、大学には受からない。そんなことは当然だ。あたりまえのことをやる習慣がない環境で、人間は成長なんてできっこない。その「あたりまえのことを普通にできる」という感覚は、受験生はおろか、すべての目標を持った人間に言えると思う。だからこそ予備校は玄関やトイレに厳しい。その証拠にこんなこともあった。ある時、俺の友達が予備校に遊びに来てくれて雑談かなにかをしていた時のことだけど、その友達が講師の一人をつかまえてこんな質問をした。「講師から見た『予備校が他と違っているところ』ってどういうところ?」すると講師はこう答えた。「授業にももちろんこだわりがあるし、忘年会なんかも大学で普通に生活していたら絶対に行けないような豪華なレストランに連れていってもらえるんで、それもめちゃくちゃすごいんですけど、でも一番すごいって思ったのは日常生活の部分です」